5月16日(火)6校時に体育館にて全校生徒に向けて
サイバー犯罪被害防止教室が開かれました。
沖縄県警本部 生活安全部 少年課
少年サポートセンター健全育成担当
荷川取 尚志 様 にご来校いただきました。
〇近年のサイバー犯罪の特徴
①匿名性が高い「なりすまし」が簡単
②現実と繋がっている実感がない
③トラブルが保護者や教員の目に届きにくい
から始まり、
〇ネットいじめでは「言葉(文字)が凶器になることがある!!」と伝え
実際にSNSアプリのやり取りで亡くなってしまった事件を例に怖さを伝えていました。
SNSではなぜ伝わらないのかを考え、
①見ているのはスマホの画面で、相手の表情が見えない
②「文字会話」は誤解されやすい
③相手が「どう受け取るのか」はわからない
ことを挙げて、会話とは会って話すことであり、
SNSは会話ではないので、気持ちを伝えるのが難しいことを言われました。
では一度こじれたものを解決するには
①スクリーンショットを残して大人に相談する
②相手の表情が見える現実の世界で解決すること
を薦めていました。
また面白半分で画像を投稿しての炎上した事件では
①見た人が不愉快・不快に感じるもの
②明らかに他人に迷惑をかけているもの
③犯罪行為そのもの
が炎上する投稿であり、その結果、
・個人名、家族の個人情報徳的
・店舗特定 ⇒ ネット上で悪評 ⇒閉店
・大学を特定 ⇒ 退学処分
・閉店の責任を問われ ⇒損害賠償請求
・家族は自宅売却
・「こいち終わったな」「一生就職無理じゃねwww」
その他にも「自撮り被害:インスタやツイッターなどSNSで知り合った人に騙されたり脅されたりして裸や下着の画像を送らされる被害」
「リベンジポルノ」「盗撮」
「デジタルタトゥー(電子の入れ墨):転送・SNS投稿・リツイート等の画像データがいろんな方法で拡散が可能なので、送信すれば取り消すことができない」
と少し刺激が強めの話が続きました。
最後にサイバー犯罪防止の合い言葉「あおいとり」のを授かりました。
あ・・・明日も消えないデジタルタトゥー、保存・拡散はダメ
お・・・面白半分で悪口を書かない
い・・・一度ならず二度確認
と・・・トラブル防止!ネットで知り合った人に自撮りを送らない
り・・・リアルでもネットでも誹謗中傷してはいけない
今回のサイバー犯罪被害防止教室は、
生徒会専門部の学習・掲示委員会が中心になって運営を手伝っていただきました。
最後の生徒代表からのお礼の言葉では、学習・掲示委員会委員長の神谷玲那さんが、
「私たち今帰仁中では、
今年度、新たな学習の道具として、
一人一台端末のクロムブックを活用していこうと思う。
そして、学校の外でも、
情報端末を正しく使えるようになっていきます」
と宣言していました。
生徒たちの振り返りでも標語を募集しており、いくつかを紹介すると・・・
・不正アプリ 知らなかったじゃ 終わらない
・パスワード 誰も知らない 人生を
・掲示板 誹謗中傷 書き込むな
等々、名標語が沢山集まっております。
これらの標語は学習・掲示委員会で精選して、校内に掲示する予定です。
今帰仁中の生徒たちには、
今後AIが発達することによる急激な社会構造の変化対して、
どんな社会においても「変わらない価値」をしっかり身につけ、
みんなの幸せのために情報を発信できる人になってほしいと思います。